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ITコンサルタントとSIerの違いとは?転職に役立つポイントを解説

更新日:10 時間前

 

「IT業界への転職を考えていますが、ITコンサルタントとSIerの違いは何ですか? 」 

「ITコンサルタントとSIerは同じのようなのですが、あっていますか? 」 

 

IT業界への転職を考えているとき、「ITコンサルタントとSIerの違いがよくわからない」という悩みを抱える方は少なくありません。たとえば、「ITコンサルタントはSIerと同じ仕事なのでは?」と混同してしまうこともあるでしょう。

この記事では、ITコンサルタントとSIerの具体的な違いについて解説します。また、それぞれの職種・業種に必要なスキルについてもご紹介しますので、転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

この記事では、ITコンサルタントとSIerの違いをわかりやすく解説しています。最後に転職するなら身に着けておいたほうがいいスキルも載せていますので、転職活動の参考にしてみてください。 

 

目次

ITコンサルタントとSIerの違いとは? 定義は何?

ITコンサルタントとSIerに必要な能力とは? 

ITコンサルタントとSIerは全然違う!  

まとめ


ITコンサルタントとSIerの違いとは? 定義は何?


ITコンサルとSIerの違いを解説


ITコンサルタントとSIerはどういう定義なのでしょうか? 調べてみてもよくわからないという方も多いのではないのでしょうか。 

 

ITコンサルタントとSIerは同じと思うかたもいるのですが、実は違います。 


ITコンサルタントは「職種」、SIerは「業種」

 

ITコンサルタントは職種 

SIerは業種 

という違いがあります。 

 

業種と職種とでは、示している範囲が異なります。職種は個人が担う仕事の種類、業種は企業が営む事業の種類です。 


ITコンサルタントは「職種」であり、主にクライアント企業の経営課題を解決するために、ITを活用した経営戦略の提案やシステムの導入支援を行います。経営層に近い立場で、企業の経営改善に寄与する仕事です。

一方、SIer(システムインテグレーター)は「業種」です。クライアント企業の依頼を受け、システムの設計・開発・運用・保守までを一括して行う企業が該当します。SIerはシステムの開発や運用に強みを持っており、クライアントが抱える具体的なITシステムの課題解決を実現します。

 

ITコンサルタント部門がある会社=SIerかと思ってしまいますが、必ずしもそうではありません。SIerの会社が、社内にITコンサルタント部門がある場合もありますが、中小企業のSIerでは、ITコンサルタント部門がないところが多く、外部のコンサルタント企業に委託するケースが多いです。 

 

では、なぜITコンサルタントとSIerは同じだと思われているのでしょうか。 

それは、「クライアントの課題を解決するために、戦略からITシステム導入までを支援する」という目的が同じなので、同じものだと思われてしまうことが多いからです。 

 

では、具体的な業務内容としてはどんな違いがあるのでしょうか。 

 

ITコンサルタントの業務内容 

  • クライアント企業の経営課題を解決するために、ITを活用した経営戦略やシステムの導入を提案する。 

  • クライアント企業の経営層の立場から経営戦略の策定や、経営課題の改善のために業務フローや既存システムの分析をして課題を抽出する。 

 

業務フローや既存システム改善で業務効率が図れない場合は、適切なITシステムやツールを選定し立案・導入を提案します。 

また、最近では提案したシステムの設計・開発・導入までをPMOとしてプロジェクト管理まですることがほとんどです。 


SIerの業務内容 

  • クライアント企業からシステム開発の依頼を受けて自社でシステム開発業務を行う。 

  • システムの企画・開発・導入・運用・保守業務までを一括して請け負う。 

 

一部のSIerでは、システムの企画の前にクライアントの経営課題を分析し、ITシステムを用いたコンサルティング業務も行います。 

 

ITコンサルタントとSIerに必要な能力とは?  


ITコンサルとSIerに必要な能力を説明

 

ITコンサルタントとSIerの違いはわかりましたが、それぞれ必要な能力に違いはあるのでしょうか。 

 

まず、ITコンサルタントになるためにはどんな能力が必要なのでしょうか。 

 

ITコンサルタントに必要な4つの能力 

・論理的思考能力 

・課題解決能力 

・コミュニケーション能力 

・経営目線での思考力 

 

クライアント企業とのコミュニケーション能力は、SIerとして開発や運用をしながら身に着けていくのは難しいかもしれません。特にクライアントへの課題提示やシステム導入案のプレゼンテーション能力は必要不可欠です。開発の経験だけではなく、PMやPLの経験を積んで、マネージメント能力やコミュニケーション能力の下地を作っていきましょう。 

 

また、経営目線での思考力はビジネス参考書を読んだり、企業の課題を理解するための実務経験が積める環境があったりするといいでしょう。 

 

ITコンサルに必要な能力は、SIerの業務だけでは身に着けられないものがあり、難しく感じるかもしれませんが、ITコンサルティングとして後天的に身に着けられる必要な能力についてこちらの記事(コンサルティングの役割と必要なスキル3選|【転職したい人必見】)で紹介しているので、是非参考にしてみてください。 

 

では、次にSIerとして必要な能力とは何でしょうか。 

 

SIerとして必要な2つの能力 

・論理的思考能力 

・プログラミング能力 

 

SIerとして一番大事なのは論理的思考能力です。これがかけてしまうと、システムの保守・運用を見込んだ開発は難しくなってしまいます。また、プログラミング能力も欠かせない能力の1つです。さらに、PMなどの上のポジションになると、スケジュール管理・リソース管理・リスク管理などが必要になってくるので、プロジェクトマネージメント能力も必要になります。 


ITコンサルタントとSIerは全然違う! 


ITコンサルのひらめきをイメージした画像

ここまで、ITコンサルタントとSIerの違いについて見てきましたが、職種と業種の違いだけでなく、業務内容や必要な能力にも大きな違いがあります。

システムエンジニアとしてキャリアを積んできた方の中には、次のキャリアステップとしてITコンサルタントを検討している方もいるでしょう。ITコンサルタントになるには、経営視点や論理的思考力など、SIerとしての経験だけでは得られないスキルが求められますが、これらは後天的に習得可能です。

自分の適性を見極めるためにも、自己分析をしながらキャリアプランを立てることが重要です。IT業界の転職を検討している方は、ぜひ自分のスキルや経験を振り返って、理想のキャリアを見つけてください。


まとめ

この記事では、ITコンサルタントとSIerの違いについてお伝えしました。ITコンサルタントは「職種」、SIerは「業種」であり、それぞれに求められる能力も異なります。転職を考える際は、自分に合ったキャリアを見極めることが重要です。

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